nobcha23のエアバンド受信機自作ブログ DIY airband receiver BLOG

エアバンドレシーバーキットの組み立て、改造を手掛けます Assemble and remodel Chinese airband receiver kit

Si4732基板を買いました  その4  I bought Si4732 kit. part 4  Filter→LNA→Mixer@crystal converter

Si4732受信機基板セットを買ったので、これでエアバンド通信を聞こうと考え、周波数コンバーターを作りました。クリスタルコンバータ局部発振をジャンク箱にあった20MHzマイコン回路用水晶を使い、5倍オーバートーン発振させました。


前段フィルタですが、ジャンク箱にあった10kコイル(8t-1t)を二個使いスタガーで115-135MHzの帯域を取ることにします。LNAは同じくジャンク箱にあった2SK439を使い、出力は同調取らず、コイル負荷約0.2μHにしました。

 

出来上がったフィルタ部の帯域通過特性をnanoVNAで見てみます。同調用コンデンサ-1.5pFにするとちょっと同調周波数が低めだったので、1.5pF直列=0.75pFにしました。
段間結合はコンデンサは使わず、コンデンサやコイルの相互誘導に頼ります。


ということでフィルタ特性ですが一応115-135MHzー15dB、100MHzでー25dBとなりました。

 

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5th overtone oscillator circuit & the front end for air band

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Measuring pass band characteristics

 

LNAもつなぎ測ると115MHzでー5dBぐらいの通過減衰特性になります。LNAは約10dBぐらい利得あるようです。2SK439ゲート入力がトランス1tタップなのでマッチングが取れていないようです。また出力負荷をどうしようかと思ったのですが、なるべく簡単にとチョークコイル(水晶発振器に直列に入れたものと同じ7Kタイプ約50nHコイル)にしました。

 

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To compose the crystal conveter & the Si4732 receiver

組みあがったクリスタルコンバーターをSi4732受信機につなぎ、まずは大阪国際空港ATISを受信できるか確かめることにします。受信周波数128.6MHzに対し、局発の5倍オーバートーンの水晶周波数が100.060MHzなので、Si4732受信機は28.54MHzで待ち受けます。中国製エアバンドレシーバーキット一号機で大阪国際空港ATISを受信するにはアンテナをマンション廊下に出すとSが9ぐらい振ります。HRD-737受信機ではRSSIは10dBぐらい振るが、妨害波(何かイメージで受けていると推定)を被り、受信できません。


さて、今回のクリスタルコンバーター+Si4732受信機ではどうかと言うと、かつかつ受かりました。次に大阪国際空港アプローチ118.1MHzだと上空を飛ぶ飛行機からの信号ならばっちり受かります。空港の信号は無理でした。受信音なのですが、SDR特有の受かり方です。信号無いとノイズがパリパリで、信号が近辺に来、キャリアあると一旦静かになり、すぐに復調信号が出ます。周波数がちょっとずれていても復調のために搬送波に合わせてくれます。


Si4732受信機では帯域が選べます。2Kだと少し広域が落ちます。3Kー4Kが良いところです。6kにするとちょっと甲高いノイズが気になります。無変調のキャリア妨害があると、シーンと無音になり、アナログ受信機ならヒスノイズが出るのと違います。変調信号がないと信号受けながらのアンプのコイル調整がむつかしい。

 


受信信号をブーストしてみようと、以前買ってあった「0.1-2000MHz 広帯域増幅器 RF 広帯域アンプ 30dB 高利得モジュール」をつないでみました。信号が浮かび上がり、中国製エアバンド受信機キット一号機と同じぐらいの感度になりました。

 

 

5倍波オーバートーン水晶局発によるクリスタルコンバーターとSi4732受信機を組み合わせエアバンド無線受信ができました。

 


As I bought Si4732 receiver kit, I made up a crystal converter to receive air band communication. I utilized the MPU 20MHz crystal for the 5th overtone oscillating as 100MHz. The correct frequency is 100.06MHz. I composed the stagger coupled 2 10K-8t coils as a front-end filter and used 2SK439 FET for LNA.

 

To connect the crystal converter for the Si4732 receiver I tuned Osaka international airport ATIS. As Osaka international airport ATIS's frequency is 128.6MHz, I should tune 28.54MHz derived 128.6 - 100.06 = 28.54MHz. The result of filter is -15dB between 115 - 135MHz and -25dB @ 100MHz.

 

The sensitivity is less than the Chinese receiver kit. I can receive a 118.1MHz signal from airplanes because of being very strong. Speaking of received sound feeling, it is special for SDR. SDR is naturally tuning modulated signal and it takes some time to generate sound after capturing modulated signal.
No signal: very noisy, On capturing signal being calm at first, after then coming up demodulated sound.

To boost the signal I connected 0.1-2000MHz Wideband AMP bought from Amazone, and it brought well result. As a result, the sensitivity became as same as the Chinese airband receiver kit.

The project of the 5th overtone crystal converter brought enough achievement.

 

 

You can look forward to the next project.

 

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その後基板を設計開発し、TA2003-Si5351a-Si4732-LM386と言う組み合わせでArduino制御の受信機を作りました。

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PLJ-1601-C 周波数カウンタ