R909-testerというプロジェクトで、Raspberry Pi Picoを使った基板を設計しました。
この基板は、R909シリーズのPanel部として使えるように、基板寸法や信号インターフェイスをこれまでのR909シリーズに合わせています。
以前の記事はこちらです。
ところが、この基板を作るときに、ちょっとした不注意がありました。
OLED接続用のI2C信号ピンヘッダを、実装する面を間違えてしまったのです。
その結果、OLEDを取り付けると表示が上下逆さまになる基板ができてしまいました。
まあ、動かないわけではありません。
そこで、この「失敗作」をそのまま実験用基板として使うことにしました。
ちなみに、2枚目の基板では、この部分をジャンパ線で接続して組み立てています。

なんとかFM受信
R909-DSPのCPUを交換してみる
今回は、このとりあえずの試作基板をR909のRF部基板に接続してみました。
RF部は、TA2003+Si5351A+Si4732+TDA2822 という構成です。
ここに、これまでR909-DSPシリーズで使ってきたエアバンド受信機のスケッチを移植してみました。
結果は―― 動きました。
R909のCPUは、もともとArduino UNOからスタートしました。
その後、ATmega328Pを使った時代があり、さらにESP32-C3へ移行しました。そして今回は、Raspberry Pi Picoです。
こうして振り返ると、R909もCPUを少しずつ乗り換えてきたことになります。
今回のPicoへの移植では、思ったほど大きな変更は必要ありませんでした。
Arduino系の開発環境やライブラリを使っていることもあり、いくつかの修正をするだけで、基本的な受信機機能を動かすことができました。
## R909-DSP6の試作
現在のR909-DSP1は、ACアダプターから5Vを供給し、
**TA2003+Si5351A+Si4732+LM386**
という構成で、順調に動作しています。
DIYエアバンド受信機(Si4732使用)の作り方 I would like to introduce R909-DSP1
一方、R909-DSP2ではバッテリー駆動を考えて、3.3Vでの動作を目指しています。
こちらはまだ、感度や安定度の面で十分なところまで到達していません。
R909-DSP4を試作中です The R909-DSP4 is undergoing
そこで今回の試作を、R909-DSP6として進めることにしました。
今回、CPUをPicoに変更したことで、CPU側についてはかなり余裕ができました。ということは、これからの課題はCPUではありません。
むしろ、RF部をどこまで仕上げられるかです。
感度、安定度、そして3.3Vバッテリー駆動。
このあたりを、これからチューニングしていくことになります。
ATmega328P時代とは大違い
R909をATmega328Pで作っていたころは、機能を追加するとすぐにメモリーが足りなくなりました。
そこで、ArduinoのプログラムではおなじみのF()を多用したり、ライブラリーを使うのをやめて自前のコードを書いたりして、なんとかメモリーに押し込んでいました。
ところが、Picoにしてみると事情がまったく違います。
プログラムを書き込んでみても、フラッシュメモリーの使用量は数%程度です。「こんなに余っていていいのか?」という感じです。
おかげで、これまでメモリー容量の関係で避けていた漢字表示もできるようになりました。
CPUを交換しただけなのですが、R909のソフトウェア開発環境が一気に広くなった感じがします。
今回は、R909-tester用に作った基板をR909-DSPのCPU基板として流用してみました。
結果として、R909-testerとR909-DSPが思わぬところでつながりました。
次は、このPicoを使ったR909-DSP6で、RF部の性能をどこまで詰められるかを試してみたいと思います。



























