nobcha23のエアバンド受信機自作ブログ DIY airband receiver BLOG

エアバンドレシーバーキットの組み立て、改造を手掛けます Assemble and remodel Chinese airband receiver kit

DSPチップを使ったエアバンド受信機のデバッグ進捗 Debugging is on the way

Si4732を親受信機にして、TA2003フロントエンドにSi5351aモジュールのLOを組み合わせコンバータとして付加したエアバンド受信機を設計試作しています。ブロックダイヤグラムは次の通りです。エアバンド通信の受信方式はダブルス―パーで、FM放送はSi4732で直接受けることにします。

I'm debugging the Si4732 airband receiver with TA2003 and Si5351a. This is a double super heterodyne. FM broadcasting wavw is coming directly into Si4732. The block diagram is below.

 

Block diagram

 

設計した基板でFM放送受信はできるようになりました。Si4732以下の構成が動いたということです。エアバンド信号はSi5351aの局発信号とTA2003ミキサーで中間周波数21.4MHzに変換します。このミキサーTA2003部で苦戦しています。Arduinoのスケッチ構成ですが、昨年作ったR909エアバンド受信機スケッチを基に、PU2CLRのライブラリーを組み込み、Si5351aによる周波数設定と、Si4732による受信信号制御を行います。

I could receive the FM broadcasting wave. So Si4732 is working well. Airband radio signal is converted into 21.4MHz inermediate frequency and feeds into Si4732. I combined R909 sketch with PU2CLR library.


この試作ではTA2003のフロントエンド部だけをミキサーで使います。何か参考情報がないかと、WEBで事例を探してもあまりヒットしません。中国エアバンド受信機キットR80のV7ではTA2003を二個使いで一個をミキサーとしてフロントエンドだけ使っています。ワタシはR80のV6を作ったんですが、V7を作った人に聞いたところではV7はV6とそん色ない感度だということでした。V6の構成はLNAがNE5204、第1ミキサーがNE602、第2ミキサーがMC3361、復調部がTA7640です。V7は第1ミキサーがTA2003、復調部がTA2003です。今回試作ではV7回路を参考にしたR909を参考にしました。第一ミキサーをTA2003にし、復調部をSi4732にしました。

For this design I use TA2003 is only mixer. There are scarcely the examples for those. I ever assembled R80 V6 radio kit. I asked a certain engineer who assembled R80 V7 kit.

He gave me the information about V7. Sensitivity is so so.

R80 V6回路図

  
R80 V7回路図

さて、本日実験でTA2003ミキサーの利得が低い原因がひとつ分かりました。TA2003のFMRF-OUTの負荷抵抗の値が間違っていただけなんですが・・。一つ解決しましたが、しかしまだ期待するほどの利得がありません。フィルター部コイルの調整がまずいようで、次はnanoVNAを使って調整が必要です。

Today I found the reason why TA2003 gain. I mistook the resister value of TA2003 FM-RF-OUT being 10 k ohm. Correct is 1k ohm. The front end coils are not tuned well yet. I shall use nano VNA for trimming.

本日のTA2003ミキサー不調の原因を探る時、役に立ったのはTA2003データシートに記載されていた動作時の端子直流電圧です。以前、アナログ局発のキットの時もR80/V6の時もアクティブ素子の端子電圧リストを作りましたが、デバッグ時にはやっぱりこの手の資料が役に立ちますね。比較表から信号#1,15の電圧がおかしいことからFM-RF-OUTの負荷抵抗を間違っていたことに気が付きました。

I could utilise the DC voltage list of every pin node of TA2003 from the data sheets.


TA2003データシート

Node DC voltage

youtu.be



引用するスケッチの関係で、この試作デバッグでは表示に1602AのLCDを使っていますが、完成形ではOLED1306にしたいと思っています。

For this debugging I'm using 1602A LCD for supported sketch. I shall change it to OLED later.

 

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