nobcha23のエアバンド受信機自作ブログ DIY airband receiver BLOG

エアバンドレシーバーキットの組み立て、改造を手掛けます Assemble and remodel Chinese airband receiver kit

フィルター実験回路を作り、nanoVNAでトライアンドエラー

R909-DSP一号機ではフロントエンドのフィルター回路は手間を省き2段スタガーにしました。2段スタガーだと、コイルシミュレーションソフトで各LC組の共振周波数が明示されます。試験機を組むとき一つずつ同調回路を合わせ、その間をコンデンサでつなぎ、組立できるので楽です。カットアンドトライに向いてます。ただ、通過域近くでの減衰が得られません。

今回は三段チェビシェフにして、通過域より高い方での減衰(イメージ除去)をどれだけ稼げるかやってみることにしました。二号機のデジタル部分が大体動いたので、実機でやってみるかと、コイルを巻き、実装し実験を始めてみました。しかし、ストレイの影響?固定コンの誤差?などとか、全く帯域特性は思惑外れになり、追い込むところまで行きません。

フィルター部回路

 

シミュレーションで値を求め、ストレーを予期しコンデンサー選び、コイルをLCメーターで確認しながら巻いても、数字の上からだけでは、簡単に期待の特性がでません。また、実際の無線機基板を使うと、部品も混み合っており、カットアンドトライし、はんだ付けやり直すのも大変なので、フィルタ実験用治具基板を作り、大体の数値を追い込み、その後、実基板に組み込むことにします。ということで実験用JIG基板を作りました。

フィルター治具

ユニバーサル基板で作りましたが、説明図をKiCADで作りました。コネクタとしては信号線との接触が安定と思われる丸棒型のソケットを利用し、ユニバーサル基板も両面スルーホール、A面はPADよけて全面アースと言う高周波回路実験用の基板を使いました。

KiCAD

 

できた治具基板ですが、ちょっと勘違いで一列ピンが不足してしまいました。必要なのは、入力SMAからのつなぎコンデンサー、並列同調回路のLC,渡りの同調回路LC,並列同調回路のLC,SMAとのつなぎ。1+2+2+2+1=8

 

それではこのJIGに手持ちのCやエナメル線を巻いたコイルを差し込みトライアンドエラーします。スプリアス感度の原因と予測されるFM放送帯域とイメージ域(118+21.4MHz*2=160MHz)で-30dBぐらい欲しいと思ってましたが、やっとそれぐらいに近い回路ができました。次は実際のRF基板に実装し測らないといけません。

nanoVNAで

 

(この項続く)