nobcha23のエアバンド受信機自作ブログ DIY airband receiver BLOG

エアバンドレシーバーキットの組み立て、改造を手掛けます Assemble and remodel Chinese airband receiver kit

自作エアバンド受信機の紹介(その4)R909-DSP

続いて最後に紹介するのはR909-DSPです。この受信機はJasonさん設計のR909受信機を参考にして、回路設計、スケッチ設計したものです。一応動いたと思ったんですが、いくつか不具合とか、未達項目があり検討を続けています。

このブログを始めた時からDSPチップを利用したエアバンド受信機を作ってみようと思ってました。今回やっと実現しました。TA2003-Si5351a-Si4732-LM386という構成です。

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エアバンド受信時にはTA2003初段ミキサー部にSi5351aモジュールからの局発を入れIF21.4MHzに変換し、Si4732はAM21.4MHz受信機として動きます。FM放送はSi4732チップで直接受信します。制御はARDUINO UNOのローダーを入れたATmega328Pを使います。ロータリーエンコーダーとスイッチで、機能選択、パラメータ設定、スイッチダブルクリックでパラメータ記憶という操作スタイルです。

ブロックダイヤグラム

 

この受信機では2枚構成基板になっています。PANEL部基板にCPUや操作スイッチやOLEDを載せ、RF部基板にはフロントエンド、Si4732、LM386、Si5351aモジュールが実装しています。

二枚構成

PANEL部基板だけでもアナログ局発受信機などの改造用デジタルVFOとして使えるようにもなっており、PANEL基板にSi5351aモジュールを追加実装できるようになっています。また、デバッグの際にWE1602Aを取り付けることができるDEBUG-PANEL基板も作成しました。このデバッグパネル基板は中国製エアバンド受信機キット(一号機)のデジタルVFO化に使いました。OLED表示だとATmega328Pのメモリー容量ぎりぎりなので、スケッチをあれこれいじる際には1602A表示の方が扱いやすいんですよ。

 

デバッグパネル基板

 

更にRF基板のフロントエンド部にはADXフロントエンドフィルタ基板を追加実装できるようなピンヘッダーを用意しています。今後HF帯DSP受信機を実験しようと用意してあます。


以上説明した基板3種の関連データと、受信機の現状バージョンスケッチをGITHUBにアップロードしました。
    
操作事例ですが、YOUTUBEにアップロードしています。

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またRF基板の横幅サイズを83.5mmにしてアルミ引き抜き材ケースへRF基板をスライド収容できるようにしました。その場合はOLED版パネルと組み合わせます。ケースのフロント・バックパネルを基板で作り、すっきりコンパクトにまとまりました。

ケースのフロントパネル

ケースパネル基板とパネル基板