昔秋月電子で売られていた12.8MHzTCXOを使用し作った信号源をtiny SAで測ってみました。
今でも12.8MHzTCXOの後継品が売られています。
12.8MHzTCXOの出力をダイオードで整流、逓倍波スプリアスを増やします。そのダイオードをワンターンコイルに見立て、51Ω抵抗を並行に基板上に立てM結合し、出力信号にするというものです。
ざっとみて12.8MHz出力が0dBm弱、調整用の10倍逓倍波128MHz高調波は大体~60dBぐらい減衰、さらにダイオードと抵抗の結合は-30~40dBぐらいか?足し合わせると~-100dBmぐらいの出力になるかと期待しました。
中国製エアバンド受信機キットでつなぐと、かろうじて拾えるぐらいでした。今回の測定で200HzRBWで-119.8dBmとでました。
R909-DSP受信機につなぐとばっちり受かります。
この信号源のポイントは周波数の精度だと思って活用しています。
-‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐追記------------
このSGは1200MHzや2400MHzのトランスバーターとかクリコンの調整用に元々は作ったものなのです。無変調と言う弱点はあるものの信号レベルが受信機の感度レベルに近く、周波数精度が良いので重宝してました。
他のバンドでもどの程度なのかtinySAでさらに観測してみました。
基本波12.8MHzは-115.3dBm。
50MHz帯、51.2MHzでは-120dBm。
145MHz帯近辺、140.8MHzでは-118.3dBm。
435MHz帯では、435.2MHzで-101.6dBm。
最後に1200MHz帯では、1267.2MHzで-111.9dBmです。
ダイオード端子線のインダクタンス、抵抗との総合インダクタンスが微妙に各バンドで影響し、-110dBm近辺の値になっているようです。ひょっとしたら、配線での漏れなどもあるのでしょう。なお、二極双投スイッチのアッテネーターが付いていますが、シールドがだめなので、効果ありません。