―――その後色々と触っていたら、今まで気が付かなかった事がでてきたので、内容を改めました。--
Arduino+Si5351a局発でオートSCAN機能を作りこみました。そうすると、周波数切り替えとチャネルがオープンしているときのスケルチ切り替えポップノイズが気になりました。(一つ前の書き込みにオートSACN動作のYOUTUBEリンクあります。この中で切り替えポップノイズがあるのがお分かりになると思います。)そこで、何とかできないかと頭を巡らし、CQ出版社で千葉さん(アイテック電子)が書かれた「トランシーバー製作入門」にLM386のスケルチ切り替えソフト化アイデアが紹介されていたのを思い出し、実験してみました。
この改造はLM386の入力部と、MUTE電圧発生回路のLM358とで行います。このアイデアですがMUTE時にLM386入力部分バイアス電圧を+側にもっていきプリアンプの動作域を飽和させるらしいです。改造回路部分を次に示します。オリジナルと違うところは結合用コンデンサを10μFのセラコンにしたところです。始め事例通りに0.1μFにしたんですが、受信音が高域よりになったので、元々の値にしました。しかし、直流バイアスの関係でバイポーラコンデンサ(積層セラコン)にしました。
To get better feeling of squelch switching, I modified receiver circuit as below.
I refered this idea from Mr.Chiba of ITEC electronics.
This modification brings good feeling to avoid the pop noize.
Please hear above YOUTUBE video as actual operation.
で、結果ですが、スケルチ切り替え音はソフトになりました。切り替えはぼそっとというなにげない感じで切り替わります。YouTUBEのビデオで切り替え音がわかります。
Consequently squelch pop noize was deleted. Please confirm on YOUTUBE video.
これで目論見のスケルチ切り替え音のフィーリングが改善しました。オートSCANでは周波数切り替え時Si5351aのLO切り替えによる音の方はこの対策には関係せず、そっちの方も気になり始めました。ただ、スケルチを深くかけると周波数切り替えノイズも抑えることができます。
After good result there is still remaining frequency changing noize.
これらに対しての根本対策はマイコンでSi5351a切り替え時間を見積もりMUTE制御する必要があるようです。そうなると、スケルチ切り替えは4066アナログスイッチになりますね。確かにプロ用機械の回路図をちらっとみたところではスケルチ、送信時切り替えの音声MUTEには4066を使っていました。
Concerning about professional radio they are using 4066 for these application.
--------------------------追記 20210910 appended -----------------
この時は電源ON立ち上げ時や周波数切り替え時にまだポップ音が残っていました。この原因がわかりました。SA602Aの入力の270オームを利得を上げるために取り去ったのが原因でした。どうも電源立ち上げ時や局発入力不安定時にSA602Aが不安定になり、その影響でポップ音が出ていたように思います。もともとの回路についていたように270オームを入れると安定し、ポップ音がなくなりました。
これにてまったく静かな切り替えになりました。
To stabilize SA602A, I added 270 ohms on the input port again. This avoids pop noise when turning on and changing the frequency.